操作手順

Pix4Dcloudで任意座標システムを活用する方法

建設現場などの特定の環境では、原点と2つのX、Y軸方向によって指定されたユーザー定義の座標系が使用されることがあります。この記事では、Pix4Dcloudを使用するときに任意のシステムを定義する方法について説明します。

Pix4Dcloudで任意の座標系でプロジェクトを取得するには、3つの方法があります。

Pix4DmapperでGCPsを使用する場合

  1. Pix4Dmapperで、プロジェクトを作成します。画像をインポートし、画像プロパティを設定します。詳細については、 ステップ2.プロジェクトの作成
  2. 出力座標系「任意」を選択します。
  3. GCPをインポートし、GCP座標系を「任意」 として定義します。
  4. 標準GCP/MTP エディターでGCPをマーキングします。
  5. GCPをマーキングしたら、プロジェクトをアップロードしてPix4Dcloudで処理します。

Pix4DmapperでGCPsを使用しない場合

  1. WGS84からユーザー定義の座標系へ、7つのパラメータ変換を計算します。詳細はこちらで説明があります: 任意座標系におけるGCPのサイトキャリブレーションの計算方法
  2. Pix4Dmapperで、新しいプロジェクトを作成します。
  3. 出力座標では、「任意」を選択してStep1で7つのパラメータ変換を適用します。(詳細はサイトキャリブレーションパラメータの利用方法)
  4. プロジェクトをアップロードしてPix4Dcloudで処理します。

Pix4Dcloud / Pix4Dcloud Advancedで直接作業する場合

注: Pix4Dmapperからアップロードする方法が、ユーザー定義の任意の座標系で作業する唯一の方法です。

ジオロケーションがない画像をアップロードする場合、Pix4Dcloud / Pix4DcloudAdvancedは 出力座標系を「任意」自動的に設定します。

任意のシステムはランダムに定義されるため、これは推奨されません。

  • データセットはスケールを持たず、架空の場所に配置されます。
  • サイトに所属している場合
    • 各データセットは架空の場所に配置されます。
    • データセットはアライメントされません。

任意システムでのPix4Dcloud プロジェクトにおける特徴

  • 2D / 3Dビューでは、座標系は「任意(単位)」 として定義されます。
  • WGS84の緯度、経度の座標は2D / 3Dビューに表示されません。
  • 座標は任意であるため、背景としてのOpenLayersマップはありません。
  • 一般的な座標系を持つ他のプロジェクトとは異なり、注釈はWGS84(緯度、経度)ではなく、その任意のシステムでエクスポートされます。

Pix4Dcloud_arbitrary_coordinates.jpg

Pix4Dcloud_arbitrary_no_wgs84_coordinates.jpg

Pix4Dcloud_arbitrary_no_OpenLayers_background_map.jpg

任意システムのプロジェクトの制限点

AutoGCPs 検出機能は任意システムでサポートされていません。