このページでは、PIX4Dfields で最適なパフォーマンスを得るために必要な最小および推奨されるハードウェアとソフトウェアの仕様について概説します。また、各マシンにおける処理速度の比較も示します。
オペレーティング システム
Windows:
- PIX4Dfields 1.12 以降のバージョン: Windows 10 (64 ビット) および Windows 11 (64 ビット) に対応します。
- PIX4Dfields 1.11 以前のバージョン: Windows 10 (64 ビット) に対応します。
MacOS:
- PIX4Dfields 2.9: Sonoma (14) および Sequoia (15) に対応します。また、Apple シリコンにネイティブ対応します。Intel プロセッサーには対応していません。
- PIX4Dfields 2.8: Ventura (13.0) 以降に対応し、あらゆる種類のチップに対応します。
過去のバージョンの PIX4Dfields は、古いバージョンの macOS に対応していますが、Pix4D はこれらの環境で発生し得るいかなる問題に対してもサポートを提供しません。
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- PIX4Dfields 2.7: Ventura (13.0) 以降に対応し、あらゆる種類のチップに対応します。
- PIX4Dfields 2.4: Monterey (12.0) 以降に対応します。
- PIX4Dfields 2.3.1 以前のバージョン: Big Sur (11.0) に対応します。
Intel プロセッサ搭載の Apple デバイスの場合は、引き続きバージョン 2.8 以前の PIX4Dfields を使用し、アップデートは行わないでください。
最小スペック
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ディスプレイ | 1024×768 以上のディスプレイ解像度 |
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PIX4Dfields のパフォーマンスに大きく影響するコンポーネントを重要度の高いものから並べると、以下のとおりになります:
- CPU コア
- 高速な SSD (NVME)
- RAM
- GPU (Nvidia 推奨)
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PIX4Dfields 2.9 における処理速度の比較
5 台のマシンを用いて、様々なカメラとドローンによって撮影された 5 つの RGB データセットと5 つのマルチスペクトル (MSP) データセットを処理する試験を実施しました。
処理速度は、様々なデータセットと処理パイプラインにわたって記録された各マシンのすべての処理時間の平均から割り出されています。
マシン | 仕様 |
Mac M1 | Macbook M1 Pro - 32GB RAM - OS Sequoia 15.2 |
Mac M4 | Mac mini M4 - 24GB RAM - OS Sequoia 15.2 |
Windows i7 | i7 10750H 6 コア - 16GB RAM - RTX 1650Ti - SSD NVME |
Windows i9 | i9 13900H 14 コア - 64GB RAM - RTX 4070 - SSD NVME |
Windows AMD Ryzen | Ryzen 7 3700X 8 コア - 32 GB RAM - RTX 3080 |
結果は以下のとおりです:
高速処理パイプライン
MacBook (M1 と M4) は、高速処理パイプラインでは Windows マシンを抜きつつ、同等の合計処理時間を示しました。
- このデータでは高速処理パイプラインでは、性能の高くない Mac M1 または中程度の性能の Windows CPU/GPU であっても数分程度で処理結果を出力することが示されています。
- 例えば、macOs M1 の場合は平均で最長 5 分かかります (MSP + RGB)。これは、高性能の i9 システム (最長 7 分) または AMD (最長 7 分) を比較しても高速です。
- これにより、高速処理パイプラインを素早く実行するのに、最高性能のマシンは不要であると推測できます。高速処理パイプラインを使用するのであれば、より安価な i7 (あるいは M1 Mac) でも十分に機能します。
💡高速処理パイプラインは、高精度処理パイプラインと同等のジオロケーション精度を達成するため、様々な作業シナリオに最適なパイプラインです。詳細な DSM が必要なときにのみ、高精度処理パイプラインを使用することが推奨されます。
高精度処理パイプライン
高精度処理パイプラインにおいては Mac M4 が最も高速なプロセッサで、ほぼ同じ速さで次点は Windows i9 マシンと Mac M1 でした。
- 詳細な DSM モデルが必要なために高精度な処理が必要な場合は、マシン性能の差がより顕著です。
- このようなシナリオの場合は、より処理性能の高いマシンを使用することで処理時間を著しく減らすことができ、それにより大規模プロジェクトの場合は数十分あるいは何時間も時間を節約できる可能性があります。頻繁に高精度の処理が必要なタスクを実行する場合は、中程度の処理性能または高性能なシステムの導入は有益であると考えられます。
比較に使用したデータセット
データセット/カメラ | センサー | 画像 | ヘクタール | GSD [cm/px] | サイズ (GB) | 平均処理速度 (分) | |
高速 | 高精度 | ||||||
1- Altum | 3.2 MP/バンド | 1404 | 8.4 | 2.8 | 6.97 | 1.1 | 5.5 |
2- M3M - MSP | 2 MP/バンド | 3092 | 22 | 3 | 27.2 | 5.3 | 23.6 |
3- M3M - RGB | 20 MP | 775 | 24 | 1.8 | 4.9 | 2.7 | 22.1 |
4- M3M - RGB | 20 MP | 1686 | 38 | 1 | 16.6 | 6.9 | 51.8 |
5- M3M - MSP | 2 MP/バンド | 3212 | 42 | 3.6 | 30.2 | 5.3 | 21.1 |
6- Sequoia - MSP | 1.2 MP/バンド | 1724 | 88 | 10.4 | 3.95 | 1.1 | 8.4 |
7- S.O.D.A. - RGB | 20 MP | 374 | 92 | 2.7 | 3.15 | 1.3 | 11.3 |
8- Phantom 4 - RGB | 12 MP | 1655 | 250 | 3.4 | 11.9 | 6.7 | 49.5 |
PIX4Dfields が処理できる画像の最大数とは?
PIX4Dfields は、入力する画像の数や生成されるオルソモザイクのサイズに制限を設けていません。最大値は、ハードウェアの制限 (ディスク容量、メモリ サイズ、OS の最大ファイル サイズ) と時間の制約 (入力データセットが数千枚を超えると、オルソモザイクの計算時間が大幅に増加) によって決定されます。PIX4Dfields では、20,000 枚を超える画像を含むプロジェクトが処理されました。
これらのテストで使用されたサンプル データセットは「サンプル ユース ケース - PIX4Dfields (英語)」にあります。
重要: 本ページに記載された情報は、Pix4D が行った試験に基づくものであり、確定的な保証ではなく、一般的な参考資料とみなし取り扱ってください。