フォトグラメトリ(SfM)ーの知識

地上解像度(GSD)

地上解像度(GSD)とは、隣り合う2つのピクセルの中心間の地表面上で測定された距離を示します。画像GSDの値が大きくなるほど画像の空間分解能が低くなり、詳細が見えにくくなります。GSDは飛行高度に相関します。そのため、飛行高度が高くなるほどGSD値は大きくなります。

GSDは、次の要因に基づいて計算されます。

  • 飛行高度/地表や物体までの距離(H)
  • カメラの仕様:
    • 画像の幅(ImW)
    • センサーの幅(SW)
    • 焦点距離(F)

Understanding_the_relationship_between_sensor_height_and_GSD.png

インフォメーション:

画像取得を開始する前にGSDの値を決定し、プロジェクトの要件に合わせて飛行高度とカメラの仕様を調整することが重要です。たとえば、領域の詳細な再構築が必要な場合は、興味の対象物に近づいて(低いGSDで)飛行することをお勧めします。一方、非常に詳細な結果が必要ではない広範囲をカバーする場合は、高いGSDで飛行することで、取得時間や必要なバッテリーや処理時間を大幅に削減できます。

例:
  • GSDが5cmの場合、画像内の1ピクセルが地面上で線形に5cmを表します(5 * 5 = 25平方センチメートル)
  • GSDが30cmの場合、画像内の1ピクセルが地面上で線形に30cmを表します(30 * 30 = 900平方センチメートル)

Pix4D_ground_sample_distance_GSD_5cm.jpg

Pix4D_ground_sample_distance_GSD_30cm.jpg

注意:一定の高度で飛行していても、プロジェクトの画像は同じGSDを持っていない場合があります。これは地形の高低差や撮影時のカメラの角度の変化に起因します。オルソモザイクは3Dポイントクラウドとカメラの位置を使用して作成されるため、 平均GSDが計算されて使用されます。