PIX4Dmapperのインプットは以下のとおりです。
- 画像:Pix4D Desktopは画像処理を基盤としてい ます。
- 画像ジオローケーションファイル(オプション):画像ジオローケーションを含むファイル。
- グラウンドコントロールポイント(GCP)ファイル(オプション):GCPの座標を含むファイル。
- 座標系ファイル(オプション):GCPまたは画像ジオローケーションの座標系に関する情報を含むファイル。
- GCP/マニュアルタイポイント(MTP)マークファイル(オプション):画像上にマークされたGCPおよびMTPの画像座標を含むファイル。
- 点群(オプション):LiDARなど、他のソースによって取得した外部の点群をPix4Dmapperにインポートして、DSMやオルソモザイクを生成できます。
- 処理範囲(オプション):アウトプットを生成する対象範囲を定義する、インポート可能な範囲。
- ラジオメトリックキャリブレーション画像(オプション):反射板がとらえられている画像。
- ボリューム測定の頂点/範囲(オプション):ボリューム測定を実行する対象範囲を定義する、インポート可能な頂点またはサーフェス(エリア)。
- 指数計算機の領域(オプション):指数マップ、指数値、色付き指数マップを生成する特定の対象領域。
- 動画ファイル(オプション):動画ファイルを(静止画像の代わりに)インポートして処理に使用できます。
画像
Pix4Dmapperは画像処理ソフトウェアです。JPEGファイルかTIFFファイルのどちらかの画像を使用できます。
マルチバンドTIFF(RGB/赤外線/サーマル)
1層(ピラミッドなし、マルチページなし)
8、10、12、14、16ビット整数、浮動小数点
画像ジオローケーションファイル(オプション)
Pix4Dmapperは画像のジオローケーションの有無にかかわらず画像を処理できます。
画像のEXIFデータに画像の位置情報が含まれている場合は、Pix4DmapperはEXIFデータから自動的にジオローケーションを読み取るため、ジオローケーションファイルは必要ありません。EXIFデータに画像のGPS位置情報が含まれていない場合は、ジオローケーションファイルが必要になります。カメラやGPSシステムから送信されるジオローケーションファイルは、編集することでPix4Dmapperに対応させることができます。またPix4Dmapperは、3D Robotics、CropCam、QuestUAVのUAV(無人航空機)、およびTetracamのカメラが生成するジオローケーションファイルを読み取ることもできます。
Pix4Dmapperにインポートできるファイルは以下のとおりです。
緯度、経度、高度
地理的WGS84(緯度、経度、高度)画像ジオローケーション座標の場合。このファイルの拡張子は.csv、.txt、または.datになります。1行に4つの列が含まれており、文字の区切りにはカンマを使用します。
以下の表にファイルの形式を示します。
IMG_3165.JPG,46.2345612,6.5611445,539.931234
IMG_3166.JPG,46.2323423,6.5623423,529.823423
緯度の値は-90°から90°の間で指定します。
経度の値は-180°から180°の間で指定します。
IMG_3165.JPG,46.2345612,6.5611445,539.931234,1.698,4.392,90.859
IMG_3166.JPG,46.2323423,6.5623423,529.823423,4.571,2.977,94.714
緯度の値は-90°から90°の間で指定します。
経度の値は-180°から180°の間で指定します。
IMG_3165.JPG,46.2345612,6.5611445,539.931234,1.698,4.392,90.859,5,10
IMG_3166.JPG,46.2323423,6.5623423,529.823423,4.571,2.977,94.714,5,10
緯度の値は-90°から90°の間で指定します。
経度の値は-180°から180°の間で指定します。
経度、緯度、高度
地理的WGS84(緯度、経度、高度)画像ジオローケーション座標の場合。このファイルの拡張子は.csv、.txt、または.datになります。1行に4つの列が含まれており、文字の区切りにはカンマを使用します。
以下の表にファイルの形式を示します。
IMG_3165.JPG,46.2345612,6.5611445,539.931234
IMG_3166.JPG,46.2323423,6.5623423,529.823423
緯度は-90°から90°の間で指定します。
経度は-180°から180°の間で指定します。
IMG_3165.JPG,46.2345612,6.5611445,539.931234,1.698,4.392,90.859
IMG_3166.JPG,46.2323423,6.5623423,529.823423,4.571,2.977,94.714
緯度は-90°から90°の間で指定します。
経度は-180°から180°の間で指定します。
IMG_3165.JPG,46.2345612,6.5611445,539.931234,1.698,4.392,90.859,5,10
IMG_3166.JPG,46.2323423,6.5623423,529.823423,4.571,2.977,94.714,5,10
緯度は-90°から90°の間で指定します。
経度は-180°から180°の間で指定します。
X、Y、Z
投影座標系(X、Y、Z)で指定された画像ジオローケーション座標の場合。このファイルの拡張子は.csv、.txt、または.datになります。1行に4つの列が含まれ、文字の区切りにはカンマを使用します。
以下の表にファイルの形式を示します。
「画像名,X/東距[メートル],Y/北距[メートル],Z[メートル](座標系の単位がメートルの場合)」
「画像名,X/東距[フィート],Y/北距[フィート],Z[フィート](座標系の単位がフィートの場合)」
「画像名,X/東距[メートル],Y/北距[メートル],Z[メートル],オメガ[角度],ファイ[角度],カッパ[角度](座標系の単位がメートルの場合)」
「画像名,X/東距[フィート],Y/北距[フィート],Z[フィート],オメガ[角度],ファイ[角度],カッパ[角度](座標系の単位がフィートの場合)」
「画像名,X/東距[メートル],Y/北距[メートル],Z[メートル],オメガ[角度],ファイ[角度],カッパ[角度],水平精度[メートル],高さ精度[メートル](座標系の単位がメートルの場合)」
「画像名,X/東距[フィート],Y/北距[フィート],Z[フィート],オメガ[角度],ファイ[角度],カッパ[角度],水平精度[フィート],高さ精度[フィート](座標系の単位がフィートの場合)」
Y、X、Z
投影座標系(Y、X、Z)で指定された画像ジオローケーション座標の場合。ファイルの拡張子は.csv、.txt、または.datになります。1行に4つの列が含まれており、文字の区切りにはカンマを使用します。
以下の表にファイルの形式を示します。
「画像名,Y/北距[メートル],X/東距[メートル],Z[メートル](座標系の単位がメートルの場合)」
「画像名,Y/北距[フィート],X/東距[フィート],Z[フィート](座標系の単位がフィートの場合)」
「画像名,Y/北距[メートル],X/東距[メートル],Z[メートル],オメガ[角度],ファイ[角度],カッパ[角度](座標系の単位がメートルの場合)」
「画像名,Y/北距[フィート],X/東距[フィート],Z[フィート],オメガ[角度],ファイ[角度],カッパ[角度](座標系の単位がフィートの場合)」
「画像名,Y/北距[メートル],X/東距[メートル],Z[メートル],オメガ[角度],ファイ[角度],カッパ[角度],水平精度[メートル],高さ精度[メートル](座標系の単位がメートルの場合)」
「画像名,Y/北距[フィート],X/東距[フィート],Z[フィート],オメガ[角度],ファイ[角度],カッパ[角度],水平精度[フィート],高さ精度[フィート](座標系の単位がフィートの場合)」
3D Roboticsのフライトログ
3D RoboticsのUAV(無人航空機)が生成するGPSファイルはPix4Dmapperと互換性があり、編集する必要はありません。
CropCamのフライトログ
CropCamのフライトログファイルは、CropCamのUAV(無人航空機)が生成するGPSログファイルです。Pix4Dmapperと互換性があり、編集する必要はありません。
形式はASCIIテキストファイルです。文字の区切りには空白文字を使用します。
カメラは通常Servo8にマウントされます。
カメラトリガー値は、画像がトリガーされたときにカメラのサーボが受け取る値に対応しています。
最初の画像の日付は、最初の画像が撮影された日時に対応しています。最初の画像ジオローケーションの日付は、最初の画像ジオローケーションの日時に対応しています。これらの2つの値は、最初の画像と最初の画像ジオローケーションの間のオフセットをミリ秒単位で計算し、位置情報と各画像を正しくマッチングするために使用されます。
QuestUAVのフライトログ
QuestUAVが生成するGPSファイルは、Pix4Dmapperと互換性があり、編集する必要はありません。
Tetracamのフライトログ
TetracamのソフトウェアであるPixelWrench2によってエクスポートされるファイルは、Pix4Dmapperと互換性があり、編集する必要はありません。
グラウンドコントロールポイント(GCP)ファイル(オプション)
GCPとは、マッピング対象の範囲内にある、座標がわかっているポイントのことです。
GCPファイルの形式は、.csvまたは.txt(ASCII)ファイルです。3D GCPの場合は1行に4列または6列、2D GCPの場合は1行に3列または5列が含まれており、文字の区切りにはカンマを使用します。以下の表に形式を示します。
「ラベル,緯度[10進数],経度[10進数]」
GCP0,46.23456,6.56114
GCP1,46.23234,6.56234
緯度は-90°から90°の間で指定します。
経度は-180°から180°の間で指定します。
「ラベル,緯度[10進数],経度[10進数],X軸精度[メートル],Y軸精度[メートル]」
GCP0,46.23456,6.56114,5,10
GCP1,46.23234,6.56234,5,10
緯度は-90°から90°の間で指定します。
経度は-180°から180°の間で指定します。
「ラベル,X/東距[フィート],Y/北距[フィート](座標系の単位がフィートの場合)」
「ラベル,X/東距[メートル],Y/北距[メートル],X軸精度[メートル],Y軸精度[メートル](座標系の単位がメートルの場合)」
「ラベル,X/東距[フィート],Y/北距[フィート],X軸精度[フィート],Y軸精度[フィート](座標系の単位がフィートの場合)」
「ラベル,緯度[10進数],経度[10進数],高度[メートル]」
GCP0,46.23456,6.56114,299.931
GCP1,46.23234,6.56234,299.823
緯度は-90°から90°の間で指定します。
経度は-180°から180°の間で指定します。
「ラベル,緯度[10進数],経度[10進数],高度[メートル],水平精度[メートル],高さ精度[メートル]」
GCP0,46.23456,6.56114,299.931,5,10
GCP1,46.23234,6.56234,299.823,5,10
緯度は-90°から90°の間で指定します。
経度は-180°から180°の間で指定します。
「ラベル,X/東距[フィート],Y/北距[フィート],Z[メートル](座標系の単位がフィートの場合)」
「ラベル,X/東距[メートル],Y/北距[メートル],Z[メートル],水平精度[メートル],高さ精度[メートル](座標系の単位がメートルの場合)」
「ラベル,X/東距[フィート],Y/北距[フィート],Z[フィート],水平精度[フィート],高さ精度[フィート](座標系の単位がフィートの場合)」
座標系ファイル(オプション)
座標系ファイルは特定の座標系に関する情報を含む.prjファイルです。これはオプションです。
.prjファイルに含まれる情報により、以下が指定されます。
- 地理座標系または地図投影法の名前
- 測地系
- 回転楕円体
- 本初子午線
- 使用単位
- 地図投影法の定義に必要なパラメータ。例:
- 緯度の原点
- スケールファクター
- 中央子午線
- 偽の北距
- 偽の東距
- 標準緯線
.prj形式の座標系シンタックスファイルを取得または作成する方法の詳細については、How to obtain or create a .prj coordinate system syntax fileを参照してください。
GEOGCS["GCS_North_American_1927",DATUM["D_North_American_1927",SPHEROID["Clarke_1866",
6378206.4,294.9786982],PRIMEM["Greenwich",0],UNIT["Degree",0.0174532925199433]]]
GCP/マニュアルタイポイント(MTP)マークファイル(オプション)
GCP/マニュアルタイポイント(MTP)は画像上にマークする必要があります。マークが終わると、その画像座標を.txt、.csv、またはxmlファイル(GCP/MTPマークファイル)に保存できます。これにより、次回同じプロジェクトを実行する際(既存のプロジェクトに新しい画像を追加するなど)、GCP/MTPを手動でマークし直すことなく、同じGCP/MTPのマークを使用できます。
GCP/MTP画像座標ファイルには、以下のものがあります。
座標系は画像の左上部分を原点としています。座標系の軸の向きは次の図のとおりです。
GCP画像座標はピクセル単位で指定されます。
「画像名,GCP/マニュアルタイポイント(MTP)ラベル,x軸画像座標,y軸画像座標,(オプション)ズームレベル,(オプション)画像ディレクトリ」
各画像は、画像名から始まり-99で終わるブロックで記述されます。画像名を含む行には、空白文字で区切られた次の2つの要素があります。
「画像名 その他の文字列」
画像ブロック内のその他の行では、画像のGCP/MTPの位置を記述します。行には空白文字で区切られた次の3つの要素があります。
「GCP/MTPの名前 GCP/MTPのX軸位置 GCP/MTPのY軸位置」
GCP/MTPの名前には、プロジェクトで既にインポートまたは作成されているGCP/MTPの名前を指定する必要があります。
GCP/MTPのX軸位置とGCP/MTPのY軸位置は、画像上のGCP/MTPの座標です。
座標系は画像の中心(Cx、Cy)を原点としています(主点ではありません)。座標系の軸の向きは次の図のとおりです。
GCP画像座標はミリメートル単位またはピクセル単位で指定できます。
座標系は画像の左上部分を原点としています。座標系の軸の向きは次の図のとおりです。
GCP画像座標はピクセル単位で指定されます。
点群(オプション)
Pix4Dmapperでは、LiDARテクノロジーなどの外部ソースによって生成された点群を使用して、DSMやオルソモザイクを生成できます。このような点群を使用した場合、Pix4Dmapperで生成された点群は、DSMおよびオルソモザイクの生成には考慮されません。
処理範囲(オプション)
画像に写っている範囲全体のアウトプットを生成する必要がない場合は、処理範囲を定義したファイルをインポートできます。処理範囲の詳細については、Menu View >rayCloud > Left sidebar > Layers > Processing Areaを参照してください。
このファイルでは、Pix4Dmapperデータベースの任意の座標系を使用できます。
ラジオメトリックキャリブレーション画像(オプション)
照明やセンサーの影響を考慮して画像の反射率をキャリブレーションおよび補正する必要がある場合は、アルベド値がわかる反射板が写っている画像をインポートすることもできます。詳細については、Menu Process >Processing Options... >3. DSM, Orthomosaic and Index >Index Calculatorを参照してください。
ボリューム測定の頂点/範囲
特定の範囲のボリュームを定義する必要がある場合は、その範囲またはその範囲を定義する頂点を含む.shpファイルをインポートすることもできます。この.shpファイルは、Pix4Dmapperやその他のソフトウェア(GIS、CAD)で生成できます。Pix4Dmapper でボリュームの.shpファイルをエクスポートする方法の詳細については、How to export Volumesを参照してください。
指数計算機の領域
指数マップ、指数値、色付き指数マップを生成する対象範囲を定義する必要がある場合は、領域を含む.shpをインポートすることもできます。
動画ファイル
Pix4D Desktopはビデオフレームを処理できます。
- 正確なマッピングが必要な場合、動画を録画することはお勧めできません。ほとんどの場合、結果の品質は静止画像を使用して生成した結果よりも劣ります。
- GoPro 4やDJIなどのカメラで録画した4K動画では、十分な結果が得られます。
- 通常、フルHD動画では十分な結果は得られません。
処理に動画を使用する方法については、How to use Videos for Processingを参照してください。