このページは、PIX4Dcloud Advanced に グラウンド コントロール ポイント (GCP) と検証点 (英語) を自動検出する方法について説明します。
アクセス: この機能は Pix4Dcloud Advanced でのみ利用可能です。
画像と GCP の要件
GCP 自動検出機能のアルゴリズムが正常に機能するには、画像と GCP に関する以下の要件を満たす必要があります。詳細およびベスト プラクティスについては「自動ターゲット検出 - GCP 自動検出機能 (英語)」をご覧ください。
画像の要件
- 画像の品質が良好であること (ぼやけていたりコントラストが低い画像はアルゴリズムの失敗につながる)
- 画像は WGS84 (EPSG:4326) でジオロケーションされていること
- 画像のジオロケーションの精度は、水平方向で 5 m 以下、垂直方向で 10 m 以下であること
- 画像は鉛直方向またはやや傾斜した角度で撮影されていること
GCP/CP の要件
- プラス型、X 型の対空標識であり、Propeller 社の AeroPoint もサポートしていること
- 推奨されるサイズは、最小でもプロジェクトの平均地上解像度の 20 倍
例: プロジェクトの平均地上解像度が 2.5 センチ (1 インチ) の場合は、推奨されるターゲットのサイズは 50 センチ (20 インチ) です。
- 白黒のターゲットに対応。場合によっては、他の色でも処理可能
- GCP/チェックポイントは、それぞれ最低でも 15 メートル離して配置すること
- GCP/チェック ポイントに、投影座標系が指定されていること
警告:
- アルゴリズムが機能するには、最低でも 3 つの GCP が検出される必要があります。
- GCP 自動検出機能のアルゴリズムが失敗した場合は、その処理では GCP/チェック ポイントは考慮されません。
GCP/チェック ポイント ファイルをアップロードする
- 手順に従い、新規データセット (英語) を作成します。
- [4. GCP 自動マーキング] ステップに進んだら、[ファイルをアップロード] を選択します。
- GCP の詳細情報を含む CSV ファイルを参照し、 [開く] をクリックします。
- GCP/チェック ポイントがインポートされます。
- (任意) [ファイルを置き換える] をクリックして新しい GCP ファイルをアップロードします。
- (任意)
をクリックして GCP ファイルを削除します。
重要: ファイルの形式は以下のとおりです。
- 1 列目 (必須): ラベル
- 2 列目 (任意): 種類 (大文字で [GCP] または [チェック ポイント] のいずれかを入力)。既定値は「GCP」です。
- 3 列目 (必須): X 座標
- 4 列目 (必須): Y 座標
- 5 列目 (必須): Z 座標
- 6 列目 (任意): XY 精度
- 7 列目 (6 列目が定義されている場合は必須): Z 精度
フィールドはカンマで区切る必要があり、ヘッダーは不要です。以下の例をご覧ください。
例: 精度情報が無い GCP 5 点、チェック ポイント 1 点が投影座標系で定義されたファイルです。
001_,GCP,4392829.089,5386534.037,424.524
002_,GCP,4392772.823,5386545.0894,424.582
003_,GCP,4392732.981,5386516.197,424.723
004_,CHECKPOINT,4392761.505,5386468.789,422.646
005_,GCP,4392755.707,5386431.546,426.298
006_,GCP,4392832.252,5386456.906,427.001
GCP/CP の座標系を定義する
CSV ファイルをアップロードしたら、GCP の追加プロパティを指定します。
- 座標系: 座標系の定義が含まれている PRJ ファイルをドラッグ アンド ドロップするか、EPSG コードまたは座標系の名前をもとに座標系を検索します。
重要: 投影座標系のみを選択できます。
警告: 出力座標系と GCP 座標系は同一である必要があります。ユーザーが GCP に別の座標系を選択した場合は、すでに設定された出力座標系は上書きされます。
[コントロール ポイントを確認し編集] をクリックして、コントロール ポイント テーブルにアクセスします。
コントロール ポイント テーブル
コントロール ポイント テーブルには、インポートされたコントロール ポイントとそれらのプロパティを一覧表示されます。
- インポートされた座標が正しいことを確認します。
- (任意) ドロップダウン メニューを開いて [GCP] または [チェックポイント] を選択することで、コントロール ポイントの種類を変更します。
- (任意) 東距と北距の座標値が逆になっている場合は、テーブル ヘッダー内の [東距] または [北距] のいずれかをクリックしてドロップダウン メニューを開くことで、値を簡単に入れ替えられます。

コントロール ポイントの [種類] を [GCP] から [チェックポイント] に変更しています。
コントロール ポイントのマップ
[マップ] をクリックすると、GCP とチェックポイントを含む背景マップが表示されます。
- コントロール ポイントとチェックポイントが期待される場所に表示されることを確認します。表示されていない場合は、座標系および/または座標値が正しくありません。
画像と GCP が同一の座標系を使用している 画像と GCP が同一の座標系を使用していない - (任意) ポイントをクリックして GCP からチェック ポイント (あるいは逆) に切り替えます。
- (任意) [保存] をクリックして変更を保存します。
警告: 出力座標系と GCP 座標系は同一である必要があります。同一でない場合は、GCP/チェック ポイントは検出されず、GCP/チェック ポイントは考慮されずに処理が進みます。
処理を開始する
[処理] をクリックして、データセットの作成を完了し、入力ファイルをアップロードして処理を開始します。
- データセットの処理が開始します。
- GCP 自動検出機能のアルゴリズムが実行されます。GCP が見つからない場合は、ユーザーのメール アドレスに GCP が見つからなかったため、GCP を使用せずに処理を行った旨を説明するメッセージが送信されます。
- 処理が完了したら、プロジェクトの品質レポートが添付されたメールが送信されます。
- プロジェクトの [ファイル] > [GCP] セクションで、アルゴリズムが GCP を検出した場合は、GCP マークの詳細が表示されます。