PIX4Dcatchでは、体積を直接計算できるようになりました。ユーザーは、計算したい体積を含むシーンをキャプチャするだけで構いません。その後、わずかな手動の手順を行うだけで、数分以内に体積が計算され、ユーザーは時間を節約でき、現場で即座にフィードバックを提供することができます。
体積計算 - 概要
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計算する体積を含むシーンをキャプチャする
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プロジェクトビューで「体積計算」を選択する
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手動でポイントを追加して、体積の基準面を定義する
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体積を計算する
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結果をPDFレポートとしてエクスポートする
体積計算 - 詳細説明
体積を計算するには、まず画面下部の「ツール」 に移動し、「体積計算」を選択します。
重要:この機能を使用するには、PIX4Dcatch プロフェッショナル ライセンスが必要です。
選択すると、ワークフロー全体を効率化するために、密化プロセスが自動的に開始されます。
体積を計算するためには、画面をクリックしてポイントを追加することで、体積の基準面を定義する必要があります。
Tip: より正確な結果を得るために、2本の指で点群を拡大し、体積の基準面を定義するために最適な向きを見つけるように周囲を移動してください。
アイコンをクリックして、トップビューに戻ります。
前のポイントを削除するには、アイコンをタップします。 .
作成したすべてのポイントを削除するには、アイコンをタップします。
3つのポイントを設定すると、計算が可能になり、「計算」ボタンをクリックしてプロセスを開始できます。
体積の基準面を正確に定義するために、必要なだけポイントを追加することができます。
基準面が正しく定義されたら、体積の計算を開始するために「計算」を押します。
進行状況バーが表示されます。
計算が完了すると、体積の値がドロップボックスリストに表示されます。
Tip: 2種類の体積があります。削る体積は緑色で表示され、取り除く必要がある体積です (例:土の山) 。埋める体積は紫色で表示され、追加する体積です(例:穴)。
体積はゴミ箱アイコンで削除できます。
メッシュ体積が点群上に表示されます。
Tip: 計算された体積をより見やすくするために、アイコンをクリックして点群をオフにしてください。
各体積には, 不確実性が計算され表示されます。
「PDFエクスポート」をクリックして、結果をPDFレポートとしてエクスポートします。
ファイルの保存場所を選択してください。
ベストプラクティス
オブジェクトの全体を撮影する
正確な体積を得るためには、オブジェクトの全体を撮影することが重要です。
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オブジェクトの底部と上部の両方を撮影してください。
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閉じたループを撮影してください。
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可能であれば不要な物体を除去してください。
正確な3Dモデルを取得する
正確な体積を得るためには、精度の高い点群データを取得することが重要です。
- プロジェクトの3D再構築を改善するために、自動検出タグ(オートタグ)
を使用してください。 - プロジェクトの絶対精度を向上させるために(屋外での場合)、 PIX4Dcatchに対応したRTKローバーを使用してください。
体積の基準面を正確に定義する
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異なる視点を使用して基準面を描いてください。
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基準面を正確に定義するために、多くの点を追加してください。
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不正解な点がある場合は、それを削除してください。
体積の不確実性
体積測定は、不確実性を含めた値として報告されます。これは「計算された体積 ± 不確実性」として読み取ることができます。つまり、体積は約68%の信頼度で「体積 - 不確実性」から「体積 + 不確実性」の範囲にあると推定されます。信頼度が95%および99%の場合、それぞれ「体積 - 2 × 不確実性」から「体積 + 2 × 不確実性」、「体積 - 3 × 不確実性」から「体積 + 3 × 不確実性」の範囲になります。
不確実性の推定は、点群のノイズ、完全性、密度など、さまざまな不確実性の要因を考慮した理論モデルに基づいています。このモデルは、スケールエラー(RTK受信機を使用することで防ぐことが可能)や基準面の誤差は考慮していません。この理論モデルの詳細な検証は、さまざまな種類のオブジェクトで実験を行うことで実施されました。
注意: 詳細については、 体積計算ツールの記事をご覧ください。
PDFレポート - 生成方法
結果をPDFレポートとしてエクスポート
編集または入力できる情報:
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ファイル名:デフォルトの名前は編集するか、新しい名前を入力してください。
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説明(任意):レポートをエクスポートする前に説明を追加してください。
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作成日:レポート作成時の固定値。
エクスポートを押します。
ファイルの保存場所を選択します。
キャプチャされた点群ビューに戻る。
PDFレポート - 詳細
PDFレポートの最初のページには以下の内容が含まれています:
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ファイル名
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作成日
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説明
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計算に使用されたPIX4Dcatchアプリケーションのバージョン
計算された体積の数に応じて、さらに1~2ページが続きます。
各体積のタイプ(切士または盛土体積):
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体積の値とその不確実性
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基準面を定義する点の3D座標で計算された3D面積の値
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基準面を定義する点の3D座標で計算された3D外周の値
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3Dビューの画像
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上面図の画像