本記事の内容
viDoc RTK roverとは?
viDoc RTK roverとPix4Dcatchを連携させる方法
推奨する端末は?
Pix4Dcatchで撮影した画像は、viDoc RTK roverとどのように同期しますか?
Pix4DcatchとviDoc RTK roverを使用する際、どのように画像の向きを設定しますか?
ローバーのアンテナとカメラとの間のオフセットは考慮されますか?
Pix4DcatchとviDocを使用して、任意の座標参照系で3Dモデルまたは2Dマップを生成できますか?
ジオロケーション画像の高さ基準値とは何ですか?どのように変更できますか?
データ取得時にデバイスを傾けると、3Dモデルの精度に影響がありますか?
RTKの軌道は、どの程度の精度で画像と同期していますか?
Pix4Dcatch用のviDoc RTK roverは、インターネット接続なしで使用できますか?
PPKを実行するか、自分の基地局を使用できますか?
Pix4Dcatch + viDoc RTK roverでデータを正確に取得できますか?
RTKドローンのデータと地上のPix4Dcatch + viDocのスマートフォンのデータを組み合わせることができますか?
viDoc RTK Roverを購入するにはどうすればよいですか?
viDoc RTK roverのテクニカルサポートは、どのように受けられますか?
バッテリーのケアとメンテナンス
PIX4Dcatch や viDoc RTK roverと互換性があるのは、どのジオイドですか?
viDoc RTK roverは、任意の Apple および Android 端末に取り付けられるデバイスです。Pix4Dcatchと同期したローバーは、リアルタイムでRTKの精度で画像にジオタグを付けながら、任意のNTRIPサービスに接続することで、3Dフォトグラメトリースキャンでの絶対精度を実現します。
広範な研究により、ジオローケーションの絶対精度5cm未満の3Dモデルを取得可能なことが明らかになっています。詳細はホワイトペーパーをご覧ください。
専門的測量士が率いるドイツの企業viGram GmbH.が考案したviDoc RTK roverは、精度にこだわった設計で、画像取得時にはPix4Dcatchと連携します。ハンドヘルドのRTK ローバーを使用すると、精度に妥協することなく、より高価な地上測量機器の代わりとして、実用的な3Dのアウトプットを得ることができます。
viDoc RTK roverとPix4Dcatchを連携させる方法基本的な要件:
- Pix4Dcatchアプリ
- viDoc RTK rover
- NTRIP サービスのサブスクリプション
- インターネットアクセス
- 処理に使うPIX4Dmatic、Pix4DmapperまたはPix4Dcloud (Advanced) のライセンスまたはトライアル版
最新バージョンのPix4Dcatchがインストールされたら、Bluetooth設定でviDoc RTKを選択します。
推奨端末についてiPhone 15 Pro Max,
iPhone 14 Pro,
iPhone 14 Pro Max,
iPhone 13 Pro,
iPhone 13 Pro Max,
iPhone 12 Pro,
iPhone 12 Pro Max,
iPad Pro 11-inch (第2世代以降)*
iPad Pro, 12-inch (第4世代以降)*
*iPad Wi-Fi モデル (cellular 無し) には内蔵GPSが実装されていないため、viDoc RTKローバーまたはGCPを使用して プロジェクトをジオロケーションしてください。
**Android機種 に LiDAR は実装されていません
***必要に応じてオフセットを測定し、入力してください。測定方法について詳しくはこちら
PIX4Dcatch RTKプロジェクト撮影におけるオフセット値の計測と設定 *Android、一部の iPhone・iPad 端末向け
Pix4Dcatchの画像取得は、RTK roverからのGNSSデータの記録とは独立して行われます。 撮影が完了してプロジェクトが保存されると、画像のタイムスタンプに基づいて、ローバーからのジオロケーション情報が対応する画像にタグ付けされます。画像の向きは、AR トラッキングから得た情報に基づいて計算されます。GNSSデータの一部が低精度である場合 (例: 衛星の視認性が良くないなど)、相対AR測位を用いて位置と精度を向上させます。
Pix4DcatchとviDoc RTK roverを使用する際、どのように画像の向きを設定しますか?ジオタグが付けられた画像の向きは、viDoc RTK roverからではなく、モバイルデバイスの内部IMU (慣性測定ユニット) から間接的に計算されます。
ローバーのアンテナとカメラとの間のオフセットは考慮されますか?はい、RTKデバイスを設定する際、オフセットの設定は非常に重要な要素の一つです。現在、アプリから選択可能な既知のデバイスに基づく測定済みのオフセットを提供しています。
もし、お使いのデバイスとRTKデバイスの組み合わせがまだ測定されていない場合は、オフセットを手動で測定して入力する必要があります。詳細については、RTKデバイスに関する記事をご覧ください:RTKデバイス
はい。PIX4DmaticまたはPix4DmapperでPIX4Dcloud Advancedにアップロードする際に座標系を選択して、任意の座標参照系で3Dモデルまたは2Dマップを取得できます。サードパーティ製ソフトウェアを使用して、目的の座標系で画像のジオロケーションを変換することもできます。
詳細は以下のページをご覧ください:
- PIX4Dcatchで座標参照系を使用する方法
- PIX4Dmaticで座標系を使用する方法
- Pix4Dmapperの記事で出力座標系を選択
高さはインプットの水平方向の座標参照系の楕円体に基づいています。
ローカルジオイドに基づいてジオリファレンス結果を得るには、次のことができます。
- PIX4Dmaticで垂直座標系を選択する
- Pix4Dmapperにインポートする前に、サードパーティソフトウェアを使用し、楕円体からの高さをジオイドに変換する
- Pix4Dmapperで楕円体上のジオイドオフセットオプションを使用する
- シフトを適用するためにグラウンドコントロールポイントを使用する
viDoc RTK roverのアンテナは、垂直方向 (90度) に向けると、衛星の視認性が最高レベルになります。アンテナが90度位から傾くほど、衛星へのアクセスが低くなります。したがって、デバイスを理想的な90度の位置から最大でも20度以内の傾きに抑えることが推奨されます。
RTKの軌道は、どの程度の精度で画像と同期していますか?Pix4DcatchとviDocから取得した画像は、精密に100ms以内に同期しています。
デバイスのクロックが同期されていることを確認してください。iPhoneまたはiPadでクロックを同期するには:
- [設定] アプリを開きます。
- [一般] をタップします。
- [日付と時刻] をタップします。
- [自動設定] が右側に切り替えられ、緑色に表示されていることを確認します。
いいえ。NTRIPサービスへの接続を維持するには、データキャプチャ中にインターネット接続が必要です。
また、Pix4Dcatchのアプリへのログイン、3Dモデル生成に向けたPix4Dcatchへのデータのアップロードをする際にも、Pix4Dcatchの起動時にインターネット接続が必要です。
PPKを実行するか、自分の基地局を使用できますか?viDoc RTK roverは、NTRIPサービスにアクセスし、リアルタイムで補正GNSSデータを受信することのみが可能です。PPKを行うことも、自分の基地局に接続することもできません。
Pix4Dcatch + viDoc RTK roverでデータを正確に取得できますか?はい。viDoc RTK roverを使用したPix4Dcatchは、4Dモデルを撮影して処理し、Pix4Dcloud Advancedのタイムラインで視覚化することができます。RTKの精度のため、異なる時間の3Dモデルはcm精度で登録されます。Pix4Dcloud Advancedのスライダーを使用すれば、オルソモザイクを比較したり、小規模の備蓄の体積の変化を追跡したりできます。
RTKドローンのデータと地上のPix4Dcatch + viDocのスマートフォンのデータを組み合わせることができますか?ドローンのRTKフライトとPix4Dcatch RTKデータを、Pix4Dmapper内の1つのプロジェクトとして組み合わせて、ドローン画像から得られる上空や屋根のデータと、Pix4Dcatchのスマートフォンのデータから得られる地上データを持つ3Dモデルを取得できます。
このようなデータセットの処理方法の追加情報は、プロジェクトの統合(マージ)方法についての記事をご覧ください。
viDoc RTK Roverを購入するにはどうすればよいですか?viDoc RTK roverの購入については、直接お問い合わせください。
viDoc RTK roverのテクニカルサポートは、どのように受けられますか?PIX4Dのお客様: 技術的な質問については、サポートチームまでお問い合わせください。
購入前の方は、営業担当者に問合わせまたはPIX4Dコミュニティに質問を投稿してください。
バッテリーのケアとメンテナンス
以下の推奨事項により、最適な性能を確保し、バッテリーの寿命を延ばすことができます:
- バッテリーは部分的に充電された状態で供給されます。初めて使用する前に、バッテリーを完全に充電してください。
- バッテリーを完全に放電させないようにしてください。
- バッテリーを使用していないときは、継続的に充電をしてください。
- ローバーを保管する必要がある場合は、保管前に完全に充電し、その後少なくとも3ヶ月ごとに充電してください。
- バッテリーを充電するには、リチウムイオンバッテリーの充電に適した充電器/ケーブルのみを使用してください。
- 本機を3ヶ月以上保管した場合は、受信機を使用する前にバッテリーを充電してください。
- 動作中、バッテリーの残量が少なくなった場合、パワーバンクでviDoc RTKローバーを充電することが可能です。
以下のリストでは、viDoc RTK roverを使用するPIX4Dcatchで利用可能なジオイドをまとめています。
垂直方向の座標参照系を選択する場合、測定単位が水平方向の座標参照系と同じであることを確認してください。つまり、ft/ftUS や ft/meter ではなく、ftUS/ftUS や meter/meter を選択します。
AHD (Tasmania) height - (EPSG:5712)
AHD (Tasmania) height - (EPSG:5712)
* PIX4Dcloud / PIX4Dcloud Advancedではジオイドを利用できません