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Pix4Dのアウトプットの精度について(ドローン使用時)
アウトプットの精度については、以下2通りの区別があります:
- 相対精度:マップ/構築されたモデル/オルソモザイク上の個々のフィーチャを同じモデル上の他のフィーチャと比較することによって 定義される精度です。例えば、モデル上の2つの点が地球上の実際の位置から2メートル離れている場合でも、相対精度が高い場合、 点同士の相対位置に関係があるため、点間の距離測定は精度が高いものとなります。
- 絶対精度:マップ/構築されたモデル/オルソモザイク上のフィーチャの位置と、地球上の実際の位置とを比較することによって 定義される精度です。
情報:※日本語の記事は一部準備中です。
- GCPについて(英語): Step 1. Before Starting a Project > 4. Getting GCPs on the field or through other sources (optional but recommended).
- 地上解像度(GSD)について: 地上解像度(GSD).
- 精度向上のためのrayCloudの使い方(英語): How to use the rayCloud to improve the Accuracy?.
- 学術記事ーUAV測量方法の精度について(英語): Advanced knowledge - Scientific papers.
相対精度
相対精度は、画像間のオーバーラップ率、画像の視覚的要素、その他多数のパラメータによって影響を受けるプロジェクトの構築の品質によります。
一般的に、正しくスケールされ構築されたプロジェクトの点の相対精度は、元の画像の地上解像度(GSD)の1-3倍のエラーが予想されます。
重要: このエラーはグローバルエラーではありません。 ある点が写っている画像の枚数(オーバーラップ)、手動で入力された点との距離、そのエリアでのGSD、などにより、その点は他の点よりも精度が高い場合があります。
メモ: このエラーはいかなるスケールにおいても発生します。しかし、GSDが1cm以下のプロジェクトでは理想の条件を確保することがより難しくなります。カメラの振動や傾き、画像のぼやけ、画角の奥行、などの問題の影響がより大きくなるためです。この様なプロジェクトでは、期待する精度を確保するためにテストを計画することを推奨します。1cm以下の精度のためには、ローリングシャッターカメラは推奨されていません。
マニュアルタイポイント (MTPs) 、グラウンドコントロールポイント (GCPs) やスケールコンストレイントを使用することにより相対精度を向上することが可能です。
絶対精度はRTK/PPKドローンの使用、またはGCPを使用することによって大幅に向上されます。 GSPを使用する場合、絶対精度は計測されたGSPの精度、数、そして分布によって左右されます。
重要: 処理結果の精度はGCPの精度より高くなることはありません。
一般的に、正しく構築されたプロジェクトの精度は以下のように予測されます:
- 水平精度:1-2 GSD (X,Y 座標).
- 高さ精度:1-3 GSD (Z 座標).
例: GSDが5cmのプロジェクトの場合、水平精度は5-10cm、高さ精度は5-15cmが予測されます。
GSDが10cmのプロジェクトの場合、水平精度は10-20cm、高さ精度は10-30cmが予測されます。
点群、DSM、そしてオルソモザイクの精度も、元の画像とその視覚的要素の品質に影響されます。 シャープなエッジ、樹木、反射性があるサーフェスや、特定の道路や屋根などはローカルレベルにおいて精度が低くなる可能性があります。