オルソプレーンの作成方法 - PIX4Dmatic
オルソプレーンとは、点群の断面から作成される高精度な 2D 表現です。このページでは、PIX4Dmatic のオルソプレーン ツールの使用方法を説明します。
オルソプレーン
オルソプレーン機能は、建物のファサードや平面図などの縦や横方向の表面のオルソモザイクを生成し、これにより正確で縮尺の合った 2D 表現が得られます。オルソプレーンは、正確な測定と歪みのない詳細な視覚情報が得られるため、建築測量、点検、保存プロジェクトなどに最適です。既存のジオリファレンス技術とフォトグラメトリ技術とシームレスに連携し、垂直構造物を正確にマッピングします。オルソプレーンは [断面ビュー] の一部です。詳細については「断面ビュー - PIX4Dmatic」をご覧ください。
注: オルソプレーン機能はバージョン 1.66 以降の PIX4Dmatic で利用可能です。
PIX4Dmatic でオルソプレーンを作成する方法
- [ビュー] > [コントロール パネル] > [断面ビュー] から [断面を描画] をクリックして断面を作成します。
- 断面を 2 つの点でまたはポリゴンを使用して定義します。
- 断面ボックスを対象のプロジェクト エリアに合わせます。調整は手動または [断面ボックス] タブからサイズと向きを変更することで実行できます。
- [オルソプレーン] タブに移動します。
- 以下を設定できます。
点群 この処理オプションは、数値表層モデル (DSM) の生成に使用する点群を定義します。以下のオプションがあります。
- 高密度点群
- 深度点群
- 融合点群 (深度 & 高密度)
アルゴリズム オルソモザイク作成アルゴリズムの切り替えを可能にします。
- ハードウェア高速化 (既定): オルソモザイクの生成は GPU 対応のアルゴリズムを使用して計算されます。このオプションは、処理時間を短縮します。
- 標準: 標準アルゴリズムを使用してオルソプレーンの生成を計算します。
解像度 オルソプレーンの生成に使用される空間解像度を定義します。オルソプレーンの解像度は、DSM の解像度と同じです。たとえば、DSM の解像度が 5 cm に設定されている場合は、オルソプレーンの解像度も同じく 5 cm です。 サーフェス スムージング この設定は生成される DSM に適用されます。[低] 寄りの値を使用する場合は、最終成果物の DSM の特徴やエッジがよりシャープになります。[高] 寄りの値を使用すると、DSM が平滑化されます。
- [サーフェス スムージング] (0-20、既定は 12): メディアン フィルターの半径を選択して、DSM のスムージングの効果を決定します。
- 0: スムージングなし
- 低 (1 に近い値): サーフェスの向きを保持し、建物の隅やエッジなどのシャープな特徴の保持を試みます。
- 高 (20 に近い値): より広範な周辺エリアに基づきエリアのスムージングを試みます。シャープなエッジは平滑化されます。平面ではないエリアも平滑化され平面になります。
ブレンディング アルゴリズム - 最小: 単一または少数の入力画像を使用してピクセルの色を計算します。
- 最大: すべての入力画像を用いてピクセルの色を計算します。
- ゴースト除去: 移動中のオブジェクトを除去します。
内挿 生成される DSM の完全性に影響します。
- 内挿 - 有効 (既定): DSM のエリア全体が埋められます。点群データがないエリアは、周辺のポイントに基づき埋められます。
- 内挿 - 無効: 点群が生成されたエリアのみ DSM モデルで再構築されます。点群が生成されないまたは密度が低すぎるエリアは、DSM で穴として現れます。
ゴースト除去 無効 (既定): オルソモザイクの生成時に、飛行中に移動していたオブジェクトを除去します。例えば、[ゴースト除去] オプションが有効化されている場合は、画像中の動いている動物は生成されるオルソプレーンには表示されません。 - 必要な設定を選択したら [オルソプレーンを生成] クリックします。
ヒント: 新しいオルソプレーンを生成しても、既存のオルソプレーンが置き換わることはありません。
注: バージョン1.75 以降では、オルソプレーンの生成に使用できる最小の GSD が 0.01 mm に引き下げられました。
エクスポート
オルソプレーンを作成して設定を調整したら、[エクスポート] をクリックして [保存先] として設定された場所にオルソプレーンを保存します。エクスポートの進行状況はステータス バーに表示されます。
エクスポートが完了したら、選択した場所に今後利用できる .jpg ファイルが生成されます。さらに、同じフォルダーにオルソプレーンのジオリファレンスのための .jgw ファイルが作成されます。