処理オプション

ITP - PIX4Dmatic

ITPは、屋内や都市のような人工環境で使用されるように設計された、交差する線状の特徴を使用してタイポイントを生成する機械学習オブジェクトの一種です。他のタイポイントと同様に、ITPは撮影画像のキャリブレーションの精度向上のために使用されますが、ITPはユニークなピクセルと画像テクスチャのクラスターではなく、人間が認識するような直線の交差点を定義します。

ITPがキャリブレーションに与える影響は?

すべてのタイポイントはシーンのキャリブレーションと再構築に不可欠です。ITPを使用することで、キャリブレーション処理プロセスに追加で影響を与えることができます。しかし、すべてのタイポイントがキャリブレーション処理において等しく考慮されるわけではなく、この関係性を理解することは正確な再構築にとって重要です。

まず、自動タイポイント(ATP)は、ユニークなピクセルと画像テクスチャの自動キーポイント抽出プロセスの結果です。その結果、ATPは最も信頼性の低いものと見なされます。重要ではありますが、キャリブレーションに与えることのできる影響が最も少ない要素です。

ITPは、重なり合う画像内で意味のある直線状の要素のマッチングに基づいています。ITPには、自動ITP (aITP) とマニュアル ITP (mITP) の2つがあります。

自動ITPは、重なり合う画像内で意味のある直線状の要素のマッチングする機械学習プロセスから生成されます。この機械学習プロセスは、ATPからの自動キーポイント抽出プロセスよりも信頼性が高いとされています。その結果、自動ITPはキャリブレーションに対するATPよりも大きな影響を持ちます。

手動ITPは手動で識別された、直点の交差点です。手動 ITPや MTPなど、手動で作成および識別されたポイントは、最も正確であり、したがって最も信頼性があります。手動ITPsとMTPは同等の重要度でキャリブレーションに最も大きな影響を与えます。

タイポイントの影響力の順番
ATP < 自動ITP < (手動ITP=MTP)

自動ITP

自動ITPは、画像を連続して並べる処理のプロセス中に認識された、重なり合う画像間で一致する線状の特徴です。 PIX4Dmaticは、部屋の隅、窓、またはドアなどの線状の特徴を抽出して自動 ITPを識別します。これらの特徴は、画像ビューアーで緑色の線として表示されます。これらの線は、画像ごとに抽出された後、画像間で一致させ、交差するタイポイントを作成します。

aITP_2.png

自動ITPの生成方法

処理オプションパネル内、キャリブレーション項目の 自動 ITP をオンにしてください

toggle.png

メモ:どのキャリブレーションテンプレートを使用した場合も、自動ITP機能の使用が可能です

手動 ITP

手動ITPsは、従来のMTPに類似しています。手動ITPsとMTPは、少なくとも2つの重なり合う画像でユーザーによって手動で識別され、マークされるユニークなポイントです。MTPでは、ユーザーは重なり合う画像内のユニークなピクセルまたはテクスチャのクラスタを識別する必要があります。しかし、手動ITPでは、ユーザーは画像内で少なくとも2つの交差する線状の特徴を手動で識別する必要があります。これらの線状の特徴は、画像内で黄色の線分として表示され、視覚的な確認を提供することでユーザーが画像をより正確にマークするのに役立ちます。画像内の手動ITPのマーキングがより正確に確立された場合、キャリブレーションはより良い結果になります。手動ITPの作成方法は2つあります。1つはaITPをmITPに変換し、もう1つは完全に新しいmITPを作成することです。

mITP_4.png

自動ITP から 手動ITP へ変換

An automatic ITP can be converted to a manual ITP. After the calibration step has been completed and aITPs have been generated, open the Image viewer and click on an aITP in the 3D view. The green automatic line segments will be displayed in the Image viewer. Clicking on the green line segment in an image will change the color to yellow, and thereby change the aITP to an mITP. Converting to mITP will give the point more influence during reoptimization.
自動ITPは手動ITPに変換することができます。キャリブレーションステップが完了し、自動ITPが生成された後、画像ビューアを開き、3Dビューで自走ITPをクリックします。画像ビューアには自動生成された緑色の線が表示されます。この緑色の線をクリックすると、色が黄色に変わり、自動ITPが手動ITPに変換されます。手動ITPに変換すると、再最適化処理実行時、より多くの影響を与えることができます。

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mITP_7.png

メモ: 手動ITPに変換後は必ず最適化処理を実行してください

手動ITPを新規に作成

新しい手動ITPは、画像ビューアを開いて作成してください。画像ビューアで、手動ITPマークアイコン 3d_model.png をクリックします。画像間の共通の線の交差点を見つけ、交差点をクリックします。手動ITPを確立するために、ベクトル線を線形の特徴の上に移動します。少なくとも2つの画像にマークする必要があります。以下の画像は、2つの別々の画像にあるドアの角を表示しています。

mITP_11.png

mITP_10.png

3D上のITP

3D ビューアー上の表示は、自動ITPも手動ITPも同じアイコンが使用されます

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